
ファンドを通じて女性の起業を支援する関美和さん=東京都千代田区で
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主に女性が起業したスタートアップ(新興企業)に投資する「Wパワー・ファンド」。ベンチャーキャピタル「Mパワー・パートナーズ」(千代田区)が昨年3月、国内で初めて設立した。ファンドの運用を率いるゼネラル・パートナー関美和さん(61)は、どんな思いでこのファンドを立ち上げたのか。(砂本紅年)
ベンチャーキャピタル高い成長が見込まれる未上場のスタートアップに投資し、新規株式公開(IPO)などで株式を売り、利益を得る投資会社。大企業や投資家から資金を集めて「ファンド」をつくる。
「このファンドが圧倒的なリターンを出し、『他よりもうかる』と実証できれば、女性支援の分野へより多くの資金が流入するようになる」。関さんは力を込める。
同社の調査によると、国内スタートアップでの女性起業家は約1割、資金調達額も上位100社の1%に満たない。要因の一つとして考えられるのが、創業初期の企業価値評価の低さだ。「自社を猛アピールする男性起業家が多い一方、女性は自己評価が控えめで計画を保守的に見積もる傾向がある」という。

左からMパワー・パートナーズの村上由美子さん、キャシー松井さん、関美和さん=同社提供
さらに起業初期、性別に起因するネガティブな影響を自覚する人の割合は男性ではほとんどいないのに女性では38%。男性中心の起業家コミュニティーにおけるネットワーク形成の難しさや、育児・介護による時間の制約も壁となりやすい。事業内容も「製造」「エネルギー」など投資家が好む領域ではなく、投資先割合として最下位の「公共」「教育」が目立つ。
ただ、2020~2024年のデータでは、女性起業の企業は初期の評価額は男性起業に比べて半分以下だった一方、調達額に対する新規株式公開(IPO)時の時価総額は男性の約1.5倍。規模拡大やIPO到達率も遜色なく、潜在価値が過小評価されている可能性がある。
関さんは自らの投資戦略を、注目されず安く放置された機会を狙う「逆張り」と表現する。「この評価のひずみ...
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