ビル内や地下道などで迷わないよう、誰もがスマートフォンで正確な道案内を受けられるサービス「IndoorFlow(インドア・フロー)」が今月、東京都中央区日本橋室町の三越前駅地下道と、直結する商業施設「コレド室町」などで始まった。建物の中の移動に困ることが多かった視覚障害者にとっても朗報で、サービスの広がりに期待が寄せられる。(柏崎智子)
今月2日、コレド室町を所有する三井不動産と、このサービスの開発企業「Ashirase(アシラセ)」が、メディア向けに現地でデモンストレーションを実施した。IT技術者で弱視の西川隆之さん(41)が体験。右手に白杖(はくじょう)、左手でスマホを持ち、コレド室町テラス地下1階の入り口から地上1階の千疋屋総本店を目指して歩いた。

スマホの道案内を頼りに地下道を歩く西川さん=2日、東京都中央区で
インドア・フローは、スマートフォンのカメラで現在地を把握する技術を活用した仕組みで、特別な機器や専用工事は必要ない。導入したいエリアを360度カメラで撮影し、店舗やトイレ、エレベーターなどの情報を加えて空間をデータ化すれば準備完了。
利用者は、スマホに専用アプリをダウンロードすると、画面上の地図や6カ国語の音声、振動などによる道案内を受けられる。エスカレーターや階段、またはエレベーターを避ける経路も選べる。

インドア・フローの利用イメージ。周囲をスキャンし、目的地を設定することで、AR表示や音声・振動などで案内される=三井不動産のニュースリリースから
屋外では衛星利用測位システム(GPS)の電波を利用した道案内が発達してきたが、電波はコンクリートなどに遮られやすく、屋内や地下では正確な道案内が難しい。そこで、...
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