警視庁の防犯アプリ もっと使って 運用8年半、DL数80万 ニセ電話詐欺や痴漢被害防止狙う

無料で利用できる警視庁のスマートフォン用防犯アプリ「デジポリス」のダウンロード(DL)数が、10月末で80万を突破した。運用開始から8...

科学 Nov 13, 2024 IDOPRESS

デジポリスの画面=警視庁で

無料で利用できる警視庁のスマートフォン用防犯アプリ「デジポリス」のダウンロード(DL)数が、10月末で80万を突破した。運用開始から8年半余り。アプリの機能で、利用者がニセ電話詐欺に気づくことができたり、痴漢の被害を防げたりした事例もあり、同庁はさらに登録者を増やしたいと、活用を呼びかけている。(小倉貞俊)

デジポリスは2016年3月に運用を開始。スマホ画面の地図上から地域を選択すると、そのエリアで起きたひったくりや窃盗、ニセ電話詐欺などの発生状況や不審者の出没など最新情報を把握できる。居住地域でニセ電話詐欺が発生していることをアプリで知った利用者が、自宅にかかってきたニセ電話詐欺を見破ったケースもあったという。

交通機関などで痴漢の被害に遭った際、スマホ画面に「痴漢です助けてください」と表示させて周囲に助けを求めたり、「やめてください!」という警告音を流したりする撃退機能も。電車内で体を触られた女性がスマホ画面を近くの乗客に示し、乗客が容疑者に声を掛けて取り押さえるなどしたケースが、複数報告されている。

「被害者本人が行動を起こすのは難しい」との意見を受け、一昨年には「ちかんされていませんか?」と表示する機能も追加。周囲の乗客が被害者に画面を示して被害の有無を尋ねやすいようにし、被害防止や発見につなげるのが狙いだ。

住まいの防犯対策や子どもの安全など、犯罪防止用の情報も掲載している。同庁の二宮健・生活安全総務課長は「犯罪に遭わないための『お守り』として、持っているのが当たり前といったアプリになれば」と活用の広がりを期待する。

iPhone版は「App Store」から、アンドロイド版は「Google Play」から「警視庁」で検索してダウンロードできる。


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