新潟県立大学は4日、データサイエンス教育をするコースを2025年4月に新設することを明らかにした。国際経済学部内に「データサイエンス経済コース」を設け、ビッグデータといった膨大なデータを収集、分析して課題解決や新たな価値創造につなげられる人材を育成する。学生向けのほかリカレント教育も実施し、企業をはじめ地域のニーズに応えていく。
コース新設にあたり国際経済学部の定員(1学年)を、現在の90人から100人へ10人増やす。新たに専任の教員も5人配置する。
科目については、データサイエンス関係の基礎を学ぶ科目と社会経済の課題解決・価値創造を担う応用実践力を習得する科目で構成。具体的には「コンピューターサイエンス」や「データアナリシス」、データサイエンスの技能を社会・経済で実践するための「応用」などについて学ぶ。卒業後は製造業やサービス業、金融業、自治体など幅広い分野での活躍を見込む。
社会人などへの教育も併せて実施する。そのため教室での講義だけでなく、配信により自宅などでも学べるようにする。実際のデータを使い、企業・自治体、学生、教員が協働で課題解決にあたるような取り組みもする。
若杉隆平学長は4日、県庁で花角英世知事にデータサイエンス教育の概要について説明した。若杉氏は「しっかり県内で教育をし、社会に貢献できるよう進めていきたい」と表明。花角氏は「県内の高校生に県立大を選んでもらい、県外からも(学生を)集めたい」と期待した。