アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権して5年。女性への抑圧や困窮が広がり、人道危機は深刻化している。国際支援が削減され関心も低下する中、アフガンの女性たちを日本から長年支えてきた市民団体は、現地の状況や女性たちの声を日本に届けようと新たな試みを進めている。(太田理英子)
「女性たちを巡る状況はどんどん悪くなっている。住民の監視も強化され、街中では監視カメラが増えているようだ」。市民団体「RAWAと連帯する会」の共同代表で東京造形大の前田朗名誉教授(国際人権法)は、「こちら特報部」に危機感をあらわにした。

アフガニスタンの少女らが描いた絵画を紹介する前田朗さん(左)と前田弓恵さん。「絵を描くことが、心を解放する機会になっている」という=東京都内で
連帯する会は、民主主義や女性の人権保障を目指す現地の女性団体「RAWA(アフガニスタン女性革命協会)」と連携し、2004年から学校建設や運営を支援してきた。
前田さんらメンバーは今月上旬に約1週間、首都カブールや地方都市を訪問。現地の女性からは「各地で女性への統制がますます厳しくなっている」と明かされたという。
2001年の米中枢同時テロ後、アフガンでは米英軍の攻撃でタリバン旧政権が崩壊。国際部隊や国連機関などが治安維持や復興支援にあたったが、2021年8月、米軍の撤退に伴い再びタリバンが政権を掌握した。
もともと家父長制を背景に女性への制約があったが、タリバン復権後、女性の中学校以上の教育は事実上禁止され、就労など幅広い分野で社会生活が規制されるようになった。前田さんらが訪問中に出会った女性は、医師を目指していたが大学に通えなくなり、夢を絶たれたと嘆いた。

RAWA(アフガニスタン女性革命協会)の公式サイト(スクリーンショット)
人権団体などは、...
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