〈ウォッチ・バスケBリーグ〉
クラブ創立90周年で東京都渋谷区に別れを告げる。Bリーグ1部(B1)サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)にとって、りそな2025-26シーズンの全60試合すべてが大切だった。特にトヨタアリーナ東京(TAT=江東区)での主催試合と青山学院記念館(渋谷区)でのラストゲームはファンと選手に強烈な印象を残した。
未来の姿を想像させ、10年間の感謝と惜別の思いを感じさせたこの2試合を、2回に分けて振り返る。(渡辺陽太郎)

A東京のマスコットでTAT公式アンバサダーの「ルーク」のモニュメントはそのままだが、メインゲート前のビジョンには「SUNROCKERS」の文字が表示されている=トヨタアリーナ東京で
第1回は2026年4月8日、TATでの川崎ブレイブサンダース戦。
りんかい線東京テレポート駅と新交通ゆりかめも青海駅の構内は普段と変わらなかった。階段などにはB1アルバルク東京(A東京)の装飾。昨年10月のTAT開業以降、ファンは改札をくぐった瞬間、TATでの熱戦を期待する。
この日はちょっと違った。駅の側にある広場には、A東京主催試合で見られる「赤」のブースはない。代わりにSR渋谷のマスコット「サンディー」の巨大バルーンが「こっちだよ」とばかりに、TATを指さしている。来季からA東京と共同使用でホームとする「夢のアリーナ」で、初めての主催試合が行われる。

最寄り駅とTATの間にある広場に設けられたサンディーの巨大バルーン=東京都江東区で
SR渋谷はなぜ、渋谷区を去るのか。新たな最上位カテゴリー「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」に参加するためだ。
Bプレミアは競技成績による昇降格を廃止。一方で、参加には健全な経営状態の維持や収容5000人以上など要件を満たしたアリーナの確保が必要だ。
現在のホーム青山学院記念館は要件を満たしていない。渋谷区内で...
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