「一日でも長く拘置所にいたい」…高齢父の遺体を自宅に放置した罪に問われた女性の法廷でのやりとり

空間 Sep 18, 2026 IDOPRESS

〈法廷の雫〉


高齢夫婦と一人娘の中年女性が東京郊外のアパートに身を寄せ合って暮らしていた。昨年、母が亡くなり、数カ月後に父も他界。その父の遺体を自宅に放置したとして、女性が死体遺棄罪に問われた。

今年の春から秋にかけて東京地裁立川支部で公判が開かれた。女性は軽度の知的障害があったが、療育手帳を取得したのは公判が始まってからだった。

東京地裁立川支部(資料写真)

中学卒業以来、社会に出たことは一度もない。ずっと両親と暮らし、年金と生活保護を頼りにしていた。

母が亡くなってから数カ月後のある日、父が布団から動けなくなった。女性が食事を買って渡すようになり、父は横になったまま食べた。トイレにも行けずに「その場でしていた」。

1週間後、父が言葉を発しなくなったため亡くなったと気づく。役所などに連絡する必要があると思ったが、「お金が入らなくなる」とやめてしまう。自分一人で生活費を得て、生きる方法が分からなかった。

自治体職員が何度か訪ねて来たが、居留守でやり過ごしたという。事件が発覚したのは父が亡くなってから3カ月後だった。

◆社会と関わりを持つことに不安げで

被告人質問では、女性の社会復帰を見据えたやりとりが続いた。

弁護人「今後どうしようと考えているか」...

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