〈水紀行 首都圏を巡る〉(31)ママ下湧水(東京都国立市) 青柳崖線が生んだ水田風景

チップテック Jul 16, 2026 IDOPRESS

矢川おんだし。ママ下湧水からの流れ(左)と矢川(右)が府中用水(手前)に合流している

7月になった。夏になると、湧水に行きたくなる。JR中央線立川駅から1駅、多摩都市モノレール・柴崎体育館駅を起点に、青柳崖線(あおやぎがいせん)の崖下(南側)にほぼ沿ったコースを歩いた。

駅から少し南の柴崎橋の下に下りると、根川緑道。小さな流れに沿って、木陰が多い道が続く。道路下の二つのトンネルを通過し、立川公園の野球場や陸上競技場に沿った道を進む。起点から15分ほどで、根川貝殻坂橋。周辺は昔から貝の化石がよく採れたらしい。

橋から300メートルほどで、府中用水の取水口がある。江戸時代に多摩川を水源として開削された農業用水だ。用水に沿った道を数分歩くと青柳稲荷神社。「青柳」の名は、同時代前期まで現在の府中市域西側の多摩川にあった中州「青柳島」に存在した、青柳村が起源。寛文11(1671)年、大洪水により流失。後に村人は現国立市へ移住した。同地に建てられた神社は、その歴史を今に伝えている。

ママ下湧水公園で、水遊びする家族連れら=東京都国立市で

さらに数分歩き、用水から東...

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