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就職活動の企業選びに、新しい視点をもたらす試みが注目されている。企業のサステナビリティー支援を行う「シェダル」(東京都国立市)の福田多美子代表(60)が、大学生向けに開く出前授業だ。教材は投資家向けの「統合報告書」。新卒社員の早期退職に悩む企業の声をきっかけに始まった。就活サイトなど標準的な情報だけでは見えない企業の素顔や将来性が分かると、学生からも好評だ。(鈴木太郎)

統合報告書を読む出前授業を手がける福田多美子さん=小平市の嘉悦大で(シェダル提供)
かつて勤務した会社で、企業の統合報告書の編集に携わったこともある福田さん。統合報告書について、財務情報だけでなく、「企業がどんな価値を生み、どんな未来を目指すのかを描いたストーリーがまとまっている」と熱弁する。
授業では、学生が就職したい、もしくは興味がある企業を1社選び、その報告書をウェブ検索して読み込む。選んだ企業は、どんな事業で稼ぎ、どんな価値を生み出し、社会の変化にどう対応するか。限られた時間で必要な情報が読み取れるよう、福田さんが作ったワークシートを埋める形で進める。授業の最後には、読み取った企業情報を受講者同士で共有する。
昨秋以降、首都圏や関西圏の大学で、出前授業を7回実施。学生からは、「主要でない事業に魅力を感じ、入社してみたくなった」「自身の将来を投資する対象として、企業を見られるようになった」といった感想が寄せられた。研修で取引のある企業からも、福田さんの活動を聞き、「学生を意識した統合報告書を作りたい」との声も入っているという。
2024年にシェダルを創業し、企業研修の講師としてキャリアを積んでいる福田さんがなぜ、このような授業を始めたのか。講師として...
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