多摩動物公園(東京都日野市)のライオン3頭が相次いで死んだ。猛暑の影響とみられるという。やりきれない思いが募る一方、他の動物や動物園は大丈夫かと心配になる。猛暑下でどんな配慮が必要になるのか。現場をどう支えるべきか。(井上真典)
園によると、異常を確認したのは7月18日。2頭について食欲不振や活動の低下があり、治療が必要なライオンは22日までに10頭に広がった。うち3頭が28日~8月2日に死んだ。

2日に死んだ多摩動物公園のライオン「ルエナ」=公益財団法人東京動物園協会提供
死因は感染症の疑いも含めて現在調査中だが、脱水症状や多臓器不全を確認しており、猛暑の影響があったとみられる。7月23日から全頭の展示を中止。今は3頭が治療を受ける。
ライオンは通常、体調を踏まえて16頭のうち7頭を日中に展示してきた。その時間帯は木陰や水場のある展示場で過ごす。寝るための獣舎は10部屋あり、うち3~4頭が入れる部屋の一つにはエアコンがあった。
1964年からライオンを飼育してきた同園で、暑さによって複数頭が死ぬ事例はなかったという。気象庁のデータによると、園に近い八王子市では7月半ばから最高気温35度以上の日が少なくなかった。担当者は「例年、エアコンがなくても乗り越えられた」と話す。
園の資料によると、ライオンはサハラ砂漠以南のアフリカに分布する。「抵抗力が強い種。こんなことがあるのか」。群馬サファリパーク(群馬県富岡市)の北村昭二園長は「悲報」に触れて驚きの声を上げる。
34頭を飼育する同園では、暑さ対策として獣舎に大型の扇風機を複数台設置しているという。今後に神経をとがらせ、「涼しい環境を維持し、注意深く見ていきたい」と口にする。
一方で公益社団法人「日...
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