東京・歌舞伎町の「トー横」に集う若者「トー横キッズ」に病気のふりをして医院を受診させ、処方された向精神薬を転売したとして、警視庁が麻薬取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで、トー横でインフルエンサーとして活動する男を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。薬の過剰摂取で高揚感を味わう若者の「オーバードーズ」(OD)が深刻化する中、キッズの少女らを使って薬を大量に不正入手していたとみられる。
再逮捕されたのは、住所不詳の無職井上翔太容疑者(24)=不同意性交罪などで起訴。少女らに、患者を装って品川区にある医院を受診するよう指示。自らも一緒に訪れ、処方された向精神薬を巻き上げて不正に入手するなどし、トー横で複数のキッズらに転売したとされる。

井上容疑者(中)がSNSに投稿した動画の一コマ。トー横キッズとみられる少女らと踊っている(一部画像処理しています)
井上容疑者は「いのっち」と名乗って、親しげにキッズらと踊る動画を交流サイト(SNS)で配信。フォロワーは5万人を超え、トー横のインフルエンサーとして一定の知名度もあった。一方で、14~15歳のキッズの少女らに売春させたり、わいせつな行為をしたりしたとして逮捕されていた。

歌舞伎町の「トー横」エリア=東京都新宿区で(市川和宏撮影)
捜査関係者によると、井上容疑者はキッズらの間で、薬の売買でも有名だったという。警視庁は、井上容疑者がトー横での影響力を巧みに使い、キッズに恋愛感情を抱かせるなどして、医院に送り込んでいたとみて調べている。
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「いのっちに薬をもらえると誘われた」。井上容疑者に品川区にある医院に送り込まれた20代の女性が、関係者を通じて、東京新聞の取材に証言した。
女性は...
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