漫画家やなせたかしさんの絵本でラジオドラマ、アニメ映画にもなった「やさしいライオン」に、作曲家いずみたくさんが音楽を付けた舞台版が存在していたことが分かった。やなせさんといずみさんは「手のひらを太陽に」などを生み出した創作仲間として知られる。今回発見された資料や映像を基に、いずみさん創設のミュージカル劇団「イッツフォーリーズ」がスライドミュージカルとして復刻させた。29日から3日間、東京都台東区内でこの作品を含む5作品を試演する。(小倉貞俊)
発見のきっかけは昨年7月末、NHK連続テレビ小説「あんぱん」で、同劇団員も出演したミュージカルシーンが撮影された時のこと。指導を担当した舞台演出家で、元同劇団員の本藤(ほんどう)起久子さん(64)が「そういえば、かつて劇団でやなせさん作の『やさしいライオン』を上演したことがあった」と話した。

1989年当時のスライドミュージカルで使われた「やさしいライオン」のイラスト©やなせたかし
そこで劇団が倉庫で保管している膨大な資料を調べたところ、1989年の公演の台本と記録用に撮影された映像が見つかった。ただ譜面は残っておらず、映像を基に譜面に起こしたメロディーを複数の専門家が聴き、フレーズなどからいずみさんの作曲と認定された。
見つかった音楽は、既にラジオドラマやアニメで知られている、叙情的で哀愁を帯びた曲(作曲・磯部俶、歌唱・ボニージャックス)とは異なり、...
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